おやじの自慢

宮川征甫 新協美術会委員 彫刻家・日本画家・竹工芸作家
作品について
 父は元来が日本画・彫刻家でありましたが、竹の無い北海道に生まれ育った為か竹に魅了され、従来の竹細工ではない独自の竹による美術工 芸品の作成を目指し、日本および竹を扱う諸国でも着眼する事の無かった竹工芸美術の一角を完成する事ができました。昨今では皆様より高い評価を戴 き、伝統なき伝統を築くべく日夜研鑽を続けておりましたが、平成20年12月他界をいたしました。
竹を愛する皆様に父 の作品を見て戴ければ幸いです。

 竹に竹の象嵌というのも、おもしろいのですが、象嵌に使用される竹が「天 然記念物」の第1号なのです。明治44年、当時日本最高の植物学者達が絶 滅寸前の虎班竹の保護のために建白書を、ときの政府へ提出。これが今日 の天然記念物条例発布の導火線となり、天然記念物保存法が発令され、虎 竹はその第1号の指定を受けたものです。尚、この虎竹は各地で移植育成を 試みられましたが、不思議に班ができず白色のままであり、何故土佐の安和 でなければできないのか科学的にも不明なのです。
略歴
大正 7年北海道生まれ
昭和15年勲八等白色桐葉章に叙される
昭和21年〜30年各展示会・発明展・工芸展15回入賞
昭和33年通産省より竹芸講師に任命さる
昭和38年ニューヨーク世界手芸輸出推進博覧会に於いて金メダル受賞
昭和40年商工業発展の尽力を認められ表彰
昭和42年竹芸見本展示会にて選定書授与
昭和46年日本竹芸会館より伊勢神宮に花器献上
昭和47年〜50年佐渡へ県の要請により講師として四カ年竹彫刻の指導にあたる
平成 4年晴海国際見本市開催 東京クラフトエクスポ'92に
招待作家として出品
平成 4年第35回新協美術展に於いて文部大臣賞受賞
平成10年銀座松屋にて「竹の咏 八十年の歩み展」開催
現在まで、個展42回 各種受賞24回
平成20年12月 永眠 享年91

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